【心療内科医が注意喚起】疲れている時には、一般的なストレス発散はお勧めしません!

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お酒、おしゃべり、スポーツ、旅行などでストレスを発散したり、スマホ、音楽、テレビなどで気晴らしをしたりして、気分転換をする人も多いと思います。
でも、状況によっては、これらのストレス発散や気分転換をする気力もなくなっていたり、逆にそれで疲れてしまうことも少なくありません。
そこで、気力が低下していたり、疲れがたまっている時のストレス対処法について解説します。

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まずは、しっかり眠るようにましょう

しっかりと睡眠をとることは、心や体の回復のために必要なことです。
でも、勉強や仕事で夜遅くなったり、夜遅くまでスマホやテレビを見ていて、睡眠時間が短くなっていませんか?
休日の睡眠時間(お昼寝を含む)が平日の睡眠時間より1時間以上多かったり、寝ても疲れが取れないようであれば、明らかに睡眠不足になっています。

また、お酒を飲むことで寝つきは良くなりますが、深い睡眠が妨げられるため、同じ時間眠ったとしてもお酒を飲んだ日は、飲まなかった日よりも心や体の回復が落ちてしまいます。
疲れがたまっている時には、飲酒量は徐々に減らして、できればやめるようにしましょう!

横になっても寝付くまでに時間がかかったり、途中で目が覚めたり、朝起きた時にぐっすり眠れた感じがなければ、不眠症になっているかもしれません。
これらの症状が続くようであれば、クリニックや病院を受診して相談するようにしてください。
なかには睡眠時無呼吸症候群と診断された人もいますので、注意が必要です。

休息や休養が必要な場合も

しっかりと睡眠をとっても、疲れがとれなかったり、気力が落ちている時には、休息や休養が必要になる場合もあります。
調子がいい時には、動いてしまうことが多いと思いますが、動いてしまった翌日以降に疲れがひどくなるようであれば、明らかに動きすぎと判断されます。
以前は、もっと動いていても疲れなかったと思いますが、活動量をおさえていかないと、なかなかその状態から抜け出すことができません。

脳で消費しているエネルギーを減らしましょう!

動いていなくても脳で消費しているエネルギーが多い場合があります。
おしゃべりをする時にも脳でエネルギーを消費するので、疲れている時には、よけいに疲れがたまってしまいます。
また、人間関係などでストレスに感じたことをいつまでたっても繰り返して考えていたり、ネガティブな感情(イライラ、不安、怒りなど)が続くことで、脳は大きなエネルギーを消費しています。
自分や相手が許せなかったり、家族や職場の人たちに申し訳ない気持ちをずっと持っていたりすることも、同じように脳で大きなエネルギーを消費します。

脳で消費しているエネルギーを減らす方法として、以下のことを試してみましょう!
ただし、あまり疲れがひどかったり、気力が落ちている時には、やめておいてください。

  • 考えていることやその時の感情(イライラ、不安、怒りなど)を書き出してみる
  • さまざまな、ものごとの受け止め方を考えてみる
  • 呼吸に意識を向けてみる(マインドフルネス呼吸法)

これらについては、後日に詳しく解説します。

からだに働きかけてみる

一般的に適度な運動はいいと言われますが、運動した翌日以降に疲れが残るようであれば、その運動は適度な運動ではないということになります。
一日10分の散歩でも翌日以降に疲れがひどくなることがありますので、もっと短い時間の散歩あるいはストレッチや体操などの負荷が少ない活動がおすすめです。
そのほかにもヨガや嗅覚には働きかけるアロマセラピーなど無理のない方法を試してみてください。

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