本当は相手の立場に立って考えることができていない?【心療内科医がその対処法を解説】

相手の立場に立って考える セルフケア

相手の立場に立って考えることは大事であることはわかっていて、そのことを実践しているつもりでも、実際には相手の立場に立って考えられていない場合があります。
多くの人は自分の考え方や価値観のままで、相手の目線に身を置き換えるだけで考えてしまうため、相手の考え方や価値観で考えることができていません。

本当の意味で相手の立場に立つことは難しいことですが、そのことができるようになると相手とのコミュニケーションが良好になり、人間関係のストレスを減らすことができます。
そこで、この記事では相手の立場に立って考えることの重要性、うまく相手の立場に立って考えることを実践する方法について解説します。

スポンサーリンク

「相手の立場に立って考えること」の重要性

「相手の立場に立って考えること」は、多くの人が子どもの頃に教えられたものです。
大人になっても「相手の立場に立って考えること」は、多くの人は実践していると思います。
でも、相手の立場に立って考えているようで、実際には相手の立場に立って考えていない場合が多くあります。

例えば、相手の言動に対して「自分が相手の立場だったら、そんなことは言わないし、そんなことはしない」と思って、イライラしたり、不満に思ったりしたことはありませんか?
それは、本当の意味で相手の立場に立っていないことになります。
自分の考え方や価値観のままで、相手の立場に立っても、「自分だったらこう言うのに。自分だったらこうするのに。」と思ってしまい、相手に自分の考えや価値観を押しつけてしまいます。
でも、相手は、相手の考えや価値観に従って、話したり、行動したりしています。
そのため、私たちは、相手の考えや価値観を想像したり理解したりして、相手の立場に立って考える必要があります。

もう一つの例をあげます。
「自分がされて嫌なことは相手にしてはいけない」というと相手の立場に立っているようで、そうではありません。
自分が嫌だと感じることと相手が嫌だと感じることは異なっているため、本当の意味で相手の立場に立つには、やはり相手の考え方や価値観を想像したり理解したりする必要があることになります。

つまり、「相手の考えや価値観を想像したり理解したりして、相手の立場に立って考えること」は、人間関係のトラブルを防き、コミュニケーションを良好にするためにとても重要なものになります。

「相手の立場に立って考えること」で得られる6つのメリット

「相手の考え方や価値観を想像したり理解したりして、相手の立場に立って考えること」で得られるメリットを以下に示します。

  • 相手のことを理解して、共感することができる
  • 相手とのコミュニケーションがスムーズになる
  • 相手に対して良い印象を与える
  • 相手との距離を縮めることができる
  • 相手の意見や要求を把握しやすくなる
  • 自分と相手の意見や要求の違いについて、お互いに折り合いをつけやすくなる

「相手の立場に立って考えること」ことが難しい理由とその対処法

「相手の考えや価値観を想像したり理解したりして、相手の立場に立って考える」ことは簡単ではありません。
その理由としては、「相手の考えや価値観を正確には把握できない」ということがあります。
その対処法として、相手とコミュニケーションが取れない場合には「できるだけ相手の考えや価値観を想像すること」が、相手とコミュニケーションが取れる場合には「相手とコミュニケーションを取って、できるだけ相手の考えや価値観を理解すること」が重要になってきます。
そこで、相手とコミュニケーションが取れない場合と取れる場合で「相手の立場に立って考えること」を具体的に実践する方法について解説します。

「相手の立場に立って考えること」を実践するための6つの方法

相手とコミュニケーションが取れない場合

相手とコミュニケーションが取れない場合に「相手の考えや価値観を想像して、相手の立場に立って考えること」を実践するための方法は以下の通りです。

  • 相手と同じ目線で物事を見る
  • 相手がどういう気持ちでいるのかを想像する
  • 相手がどういう行動を取るのかを想像する

相手とコミュニケーションが取れる場合

相手の考えや価値観をできるだけ把握するために「相手とコミュニケーションを取って、できるだけ相手の考えや価値観を理解すること」を具体的に実践する方法を以下に示します。

  • 相手が話しやすい環境を作る
  • 相手に興味を持って、相手の気持ちや意見を聴く(相手の話を否定しないで聴く)
  • 相手が何を考えているか・何を感じているのか・何をしたいのかを理解する

「相手の立場に立って考えること」を実践することによる自分自身の5つの変化

「相手の考えや価値観を想像したり理解したりして、相手の立場に立って考えること」を実践することで、自分自身にも以下のような変化が起きてきます。

  • 視野が広がる
  • 自分の感情を冷静に分析できるようになる
  • 自分の感情をよりコントロールできるようになる
  • 共感能力が向上する
  • コミュニケーション能力が向上する

まとめ

この記事では「相手の立場に立って考えること」について以下のことを解説しました。

  • 「相手の立場に立って考えること」の重要性
  • 「相手の立場に立って考えること」で得られる6つのメリット
  • 「相手の立場に立って考えること」ことが難しい理由とその対処法
  • 「相手の立場に立って考えること」を実践するための6つの方法
  • 「相手の立場に立って考えること」を実践することによる自分自身の5つの変化

「相手の考えや価値観を想像したり理解したりして、相手の立場に立って考えること」は難しいことですが、この記事に示した実践法を継続することで、人間関係をスムーズにすることが可能になります。
人間関係でストレスを感じている方々のお役に立てれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました